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さんぽ道  (馬田 立己氏) 福岡県

さんぽ道  (馬田 立己氏)

河童と果樹と植木の街「田主丸」
博多から特急電車を一時間ほど乗ると、車窓から一面に植木畑が見えてきます。ここ田主丸は、河童の伝説で有名なところでもあり、その伝説を訪ねて散策することができます。また、巨峰・いちじく・柿・みかんの栽培地でもあります。タクシーから約5分ほどで、樹齢80年ほどの立派なカイヅカイブキが見え始め、今回の訪問記でお世話になる植物園の「さんぽ道」にたどりつきます。
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私が訪れた5月末は、白いカルミヤの花がちょうど満開のときでした。山の斜面にとても華やかに彩り、感激しました。今回、さんぽ道の園内を案内していただいたのは、馬田立己さんです。植木屋さんらしく、日に焼けていて健康的な方で、とても親切に案内して頂きました。



■植物園「さんぽ道」
さんぽ道は、山の北斜面にあります。2月25日ごろから、きれいな桜やツツジ・カルミヤが入れかわり立ちかわり山を彩り、迎えてくれます。さんぽ道の散策路は、一周するのに40分ほどかかりますが、筑後平野を一望できる展望台やのどを潤してくれるおいしい湧き水などがあり、楽しませてくれます。ガーデンショップがふもとにあり、他の植物園では、なかなか見ることができない新品種の植木を手に入れることができます。大きな休みには、寄せ植え体験教室などのイベントが開かれます。


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■「ガーデニングめぐり」
去る5月3日から5日まで、田主丸町観光協会の後援で、田主丸ガーデニングめぐりが行われました。田主丸にある果樹園や植木屋さんを一堂にみることができるイベントです。馬田さんによると、「さんぽ道」はとても盛況で、一日あたり1000人ぐらいの方が県内県外問わず訪れました。
また、文化の日やみどりの日などの祭日にもイベントがあります。前回のイベントでは、午前と午後ともに30人ぐらいの参加があり、好評だったようです。その裏で、たいへんな準備がいるそうですが、参加者の作品に触れてみるのはとても楽しく癒されるそうです。同じ寄せ植えなのに、世代によって感性の違いがはっきりとわかれるそうです。


■時代の移り変わり「今は女性の時代」
馬田さん曰く、今では日本の庭の象徴であった仕立物はなかなか売れなくなってきたそうです。今までの庭は、男の世界で「禅」の精神をあらわしたものだったのです。常緑樹が多く、枝が太くしっかりしたものが多く使われました。今は逆に、自然の柔らかさがもてはやされる時代です。つまり、女性の時代です。例えば、半日かけて園内を散策する若いカップルを見かけますが、どの木を買うか決めるのは女性です。山の雑木や山野草など、葉や枝が細く長いものや、花がきれいで色が鮮やかなものが好まれているそうです。

■植木の街「田主丸」を支えるもの
「さんぽ道」の展望台から筑後平野が一望できます。田主丸を植木の一大産地として支えるのは、このすばらしい立地にあります。正面には、山の間から博多湾が見えます。博多湾からの湿った空気が、この耳納連山にぶつかり、雨や霧を発生させ、田主丸の植木たちに降り注ぎます。また、筑後平野の中央には、筑後川が流れています。上流付近の砂地は果樹向きで、下流は粘土質で植木の栽培に向いているのです。

■誇れる田主丸の接木の技術
久留米藩有馬氏はハゼノキの栽培を奨励し、そこから植木や山林苗の生産を拡大してきました。クルメツツジやツバキは品種改良も多く行われ、一つの園芸文化を作り上げました。また田主丸の接木の技術はかなりのもので、接木用のナイフに田主丸型と言うものが出来上がり、果樹苗木や新品種の増産に地域で取り組んでいきました。

■最後に、観に来てくれた方にひと言お願いします。
さんぽ道の全体の景観が、早春から初夏まで色々な花を楽しませてくれます。また、園内にあるガーデンショップは、今の時代に喜ばれるような新しい木や花を提案しています。


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訪問日 2003年5月23日
訪問者 吉田
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