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小田原植木  (近藤 増男 氏) 神奈川県

緑と共に地域の発展を!!

 日本列島植木植物園運営委員会の委員長を1年間務められた近藤さんにお話を伺いました。
 まだスタート地点に立ったばかりですが、立ち上げまでこぎつくことができて、また、思いのほか反響も大きかったことに、ホッとされているようです。(いつの間にか委員長になっていて、始めは戸惑いもあったそうですが・・・)
 そして、さすがに、構想段階から係ってこられただけに、植木植物園に対する思いは熱く、話は尽きることがありませんでした。
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 お話の中で、特に感じられたことは、地域に密着した植木の生産業を営まれ、とにかく「小田原の久野」という町を愛していらっしゃることです。「植木」を通して、いろいろな人との出会いや伝統を大切にされている近藤さん。そんな近藤社長のもとで、社員の方々も楽しそうに働いているのが印象的でした。


■経験年数はどのくらいですか?
大学を卒業してから34年ほどになります。
(実際は、12歳ぐらいから祖父の手伝いをしていました。)

■植木屋さんになったきっかけは?
反発をした時期もありますが、家族の思いを背負って、家業を継ぎました。
小学6年生の時の文集に書いた夢は「日本一の植木屋さんになること!」
(今は、息子さんも近藤さんのもとで修行中ということで、時折、父親らしい心配話(?)が出てくることもありました。)

■好きな植木を教えてください。
太くて、手をかけて育てられた、時代が感じられる古木が好きです。

おもしろいもので、植木を見れば誰が木を育てたのかがわかります。植木には家を作るのと違って寸法がありません。どこをどれぐらい飛ばさないといけないかは、自分のセンスにかかっています。そのため、育てる人の心がそのまま植木に表れてきます。心の大きな人は、それだけゆるやかな木が育ちます。

■夢はありますか?
昔は、大きな植木が少なかったので、空が狭く見えるぐらいの植木畑にしたかったです。
今は、植木植物園を一人でも多くの人に知ってもらうことが夢です。

■苦労話や失敗談などがありましたら、教えてください。
失敗はいろいろありますが、楽天家なので落ち込まない性格です。惚れた樹に対しては、惚れ抜くことを持論としていますので、一度、生産に失敗しても、よい勉強をしたな、と思ってしまいます。

■他の植物園にはない魅力を教えてください。
仕立物と在来種にこだわっています。やはり伝統的な日本の樹芸文化を大切にしたいので、是非、楽しんでもらいたいですね。四季の感じられる雰囲気も楽しんでほしいです。

最近、コニファーなどの外来種がマンションや建売住宅に使われることが多いようです。日本人が育ててきた在来種の出番が減ってきました。不思議なことに、庭木(ガーデンボンサイ)が海外では評価され、輸出するケースが増えてきました。外国の人を出迎えるような空港や駅に日本人が育ててきた仕立物のマツやマキを植え込み出迎えてもらいたいと思っています。日本の樹芸文化を知っていただく良いチャンスではないでしょうか?

■自慢の植木を教えてください。
ヒメシャラは伊豆・箱根地域の代表木で、名前も美しく、木肌もとてもきれいです。実生から本株立ちの生産を始めたのは、多分、小田原植木が初めてだと思います。

その他は、ウラジロガシ(株立ち)、オカメザクラ、ウメ(小田原の名産です)に力を入れています。

■日本列島植木植物園への期待について
見に来てくれるお客様、特に子どもたちの教育の場として、作る・見る・伝える能力を身に付ける場を提供できるようにしたいです。また、生産者自身も職人技を鍛えるだけでなく、お客様と接するという意味で一緒に勉強、成長できる場となればいいと思っています。

■最後に、観に来てくれた方にひと言お願いします。

まずは、植木植物園に実際、足をお運びいただいて、樹芸(仕立物)や樹木の四季、生産している作業を「感じて」ほしいですね。


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訪問日 2003年5月2日
訪問者 荒谷・吉田
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